EVENT REPORT

KINETIC ARTによる初主催公演 NAISSANCE

2013年4月26日さいたま芸術劇場小ホールにて、KINETIC ARTによる初主催公演「NAISSANCE」が開催された。
KINETIC ARTとは2010年に結成され、日本とイギリスを拠点に、”アートブレイクダンス”と称し、ブレイクダンスの技・柔軟性・スピードを存分に生かし、バレエのような美しい表現力、シルエット、それぞれの良いところを見事マッチングさせたパフォーマンスの数々を魅せる今までに無いアーティスティックな世界観をパフォーマンスで創り上げる唯一無二の存在である。

各々が高いスキルを持つ彼らの融合したパフォーマンスに期待が高まり、当日は会場内へ多くの来場者が集まっていた。開幕すると、序盤は無音の中、1人のアクティングにより始まる。踊りでは無く、”何か”を表現する動きで徐々に観客を惹き込み、見ているものが色々と考えさせられてしまうような中、次第にストリーリー性があらわになってくる。舞台上へは残りのメンバー3名の登場により、展開がみえて来る。軟体さ、ブレイクダンスのスキルを生かした組み技、ストーリー性を感じさせる展開からの複雑なシルエットはアートをも感じさせる程であり、ブレイクダンスという枠を越えたパフォーマンスの連続。まるで心の内を表現するかのような音に合わせたパフォーマンスは次第にハイスキルなものにもなっていき、バイオリンの生音に乗せた組み技の連続は見る物を魅了する。世界から”Puzzle Ring Dance” ( 知恵の輪ダンス)と称されたパフォーマンスは不可解でもあり、魅力的なものでもあった。およそ1時間の公演は瞬く間に終演を迎え、まだまだ見れたという声も上がる程の素晴らしい公演となっていた。今後の彼らの活躍には大いに期待が高まる。新しい世界をつくりあげていくことであろう。

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KINETIC ART Official Website

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