2008年より開催し、今年で6年目を迎えたGATSBY DANCE COMPETITION。
今年度から新たにフィリピンが加わり9つの国と地域で予選が行われ、その決勝大会となるASIA GRAND FINALが2014年3月1日、東京のO-EASTで開催された。
アジアの学生ダンサーNo.1決定の瞬間に立ち会おうと、会場前にはオープンを心待ちにする観客が列をなし賑わっていた。
この日は、日本一の学生ダンサーを決める日本代表決定戦の後、その日本代表を含めたアジア9つの国と地域の各代表チームが互いの技術と情熱をぶつけ合いアジアの頂点を目指すASIA GRAND FINALが同日開催となる。ジャッジには今大会のプロデュースを務めるカリスマカンタローを初め、MIKEY、FISHBOY、TOYOTAKAを迎え行われた。
イベントのオープニングには、日本各地でワンマンライブを成功させ、アジアでも高い人気を誇るBeat Buddy Boiが登場。彼等の驚愕のパフォーマンスに観客の視線は釘付けとなり、大歓声が沸き起こった。
そして、おなじみのMC まーくんが登場しASIA GRAND FINALに先駆け、日本代表決定戦がスタートした。各地域の期待を背負い、予選通過チームが各々のスタイル、思い思いのステージングで会心のパフォーマンスを披露する中、並みいる強豪を抑え、日本代表に選ばれたのは関西代表の高校生2人組、TUKIとKUMAだった。キレそして、柔軟性抜群のJAZZダンスと、色気を感じさせる表現力、キッズの頃から培ってきたチーム力が合わさったパフォーマンスで見事、日本代表の座を勝ち取った。
そして韓国代表 Attach、マレーシア代表 PITT DEN、シンガポール代表 Siren、タイ代表 Set up Mountain、香港代表 Smooth Boogie、台湾代表 AdBkill、インドネシア代表 SOUL OF JAVA、フィリピン代表 Xtream Dancers、日本代表 TUKIとKUMAによる、9つの国と地域で競い合うASIA GRAND FINALがMC CHIGUSAのコールとともに幕を開けた。
最初に登場したのは、韓国代表 Attachは紅白の衣装を身に纏い、WAACKINGを中心としたダイナミックなFREESTYLEで、女性ながらも男の色気を感じさせる程パワフルなダンスを披露していた。二年連続でマレーシア代表の座を勝ち取ったPITT DENは靴を使ったストーリー仕立ての表現力豊かなパフォーマンスをみせ、ソロながらもダイナミックなアクロバットとブレイキンで観客を沸かせていた。
タイ代表 Set up Mountainは国旗の色を基調とした衣装で自国をレペゼンし、重厚感のあるヒットを中心に巧みなPOPPINGを魅せた。香港代表Smooth Boogieは爽やかなブルーの頭髪と靴の色を合わせ、髪をスタイリングする仕草をモチーフとした振り付けでGATSBY感を出し、スピード感のあるPOPPINGで会場を魅了した。シンガポール代表 Sirenはセクシーな衣装に腕にボディーペインティングを施し、多彩なフロアムーヴを織り込んだ構成力豊かなダンスで、最初から最後まで華のあるパフォーマンスを魅せた。インドネシア代表 SOUL OF JAVAは、自国の民族衣装をモチーフとした衣装に、民族舞踊を彷彿とさせる独特なダンスとヒップホップを見事に融合させたオリジナリティーの高いパフォーマンスで、ジャッジ陣から好評価を得ていた。そして、今年から新たに加わった初出場フィリピン代表 Xtream Dancersは、モップを使用した難易度の高そうな構成を完璧にこなし、尚かつスキルフルなPOPPINGでエンターテイメント性の高いパフォーマンスで観客、ジャッジの心をガッチリと掴んでいた。台湾代表 AdBkillは、二年連続出場の実力さながら余裕のある面持ちで、息の合ったルーティーンを疾走感溢れるLOCKINGで魅せていた。最後に登場した日本代表 TUKIとKUMAは、日本代表の座に恥じない堂々たるパフォーマンスを披露。高校生ながらも、確かな実力と華のあるパフォーマンスを魅せた。
各国代表のパフォーマンスを終え結果を待ち望む中、豪華なゲストダンサーによるショーケースが行われた。ONPARADE、LUCIFERといったこれからの時代を担うスーパーティーンズダンサーや、THE AVENGERZ、東京ゲゲゲイ、タイムマシーンといった人気絶頂ダンサー達が集合し会場を賑わせていた。そして、去年に引き続きこれからの活躍が期待されているアーティストSHUNによるLIVEが始まるやいなや、場内はLIVE会場に一変。BBBとのスペシャルコラボを含む、圧巻のパフォーマンスで観客の心をロックしていた。
待ちに待った結果発表、一体どの国の代表がアジアNo.1の学生ダンサーの座に輝くのか期待が高まる中、まずスタイリングが素晴しかったチームに送られるSTYLING賞には、インドネシア代表 SOUL OF JAVA が選ばれた。準優勝にあたるGATSBY賞には、シンガポール代表Sirenが選出された。そして、見事アジアNo.1学生ダンサーの座、THE GREATEST GATSBY賞に輝いたのは、初出場のフィリピン代表 Xtream Dancersとなった。その完成度の高いパフォーマンスには、今大会に賭ける意気込み、血の滲む努力がうかがえる程、素晴しい出来だったと言えよう。彼等には、優勝賞金50万円と、今大会参加区域の中から一ヶ所選び、その地域のダンス文化が学べる、オリジナルツアーが贈られた。
この日一日、各出場者がお互いに声援を送り合い、それぞれのダンスやファッションを称えて交流を図っており、言語の壁を越えてダンスやファッションという文化が様々な国や地域の人間同士を繋げる事が出来ると再認識出来る素晴しい機会となっていた。
更なる飛躍をみせ、アジアのダンス文化発展と共に歩み続ける GATSBY DANCE COMPETITION。今後も進化し続けるであろうこの大会に注目したい!!
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