ロックダンスを作ったアメリカのダンスチーム『THE LOCKERS』のメンバー「TONY GOGO」を父に持つ、ストリートダンス界のサラブレッドREIとYUUからなる至極のLock’in ユニット GOGO BROTHERS。
その単独ライブが2014年4月6日(土)に青山DDD クロスシアターにて開催された。
日本が世界に誇るGOGOの単独ライブとだけあって会場にはこの日を楽しみにしてきた人達で溢れかえっていた。
STAGEの幕が開くと同時にMC USKによってきられたオープニングMCで会場のボルテージがジワリジワリと上がると、むき出しのステージに2人がその姿を見せるだけで、沸く会場。
そのショーが瞬く間に繰り広げられると、各々の技へのこだわりをインタビュー形式で答えてくれるVTRと共に、ウィッチウェイ、ポイント、ゲット・ダウン、スライド等、数々の基本技、その王道をただ1つの照明と共に魅せてくれるREIとYUU。
MC USKのGOGOのダンスをこよなく愛しているから飛び出るのであろう類まれな言葉達もまさに秀逸。
歴史書と呼ぶに相応しい二人のダンスと相まって紡ぎだされる世界観はCOOLの一言。
兄のREIが魅せれば、弟のYUUが魅せる。
REIがベースを弾けば、YUUがトークボックスで応える。ダンスでも、楽器演奏でもこの日の二人の切れっぷりは尋常でなく、会場を熱狂の渦へと巻き込んでいった。
ステージ終盤、世界初公開となったREI vs YUUの1on1バトルではあろうことか観客がJUDGEという、嬉しくもなんとも観客泣かせのまさかの展開へ発展。もちろんバトルとなればこれまでの和やかな雰囲気からも一変し、場内を、ステージを緊迫した空気感が包んだ。その2人の闘いは、まさにLOCK。
結果はこの日足を運んでいたお客さんだけの宝物としてここでは公開しないことにするが、1つ1つの技にLOCKの歴史が込められた熟練の技術と、そのヴァイブスの集大成が表現された本公演は、大歓声の内に幕を閉じたのであった。
今後ますます日本と世界で活躍するであろうGOGO BROTHERSのこれからに。
日本が誇る彼らの動向にますます注目したい。