PEOPLE

数々の活動を経て、そして「HEART BEAT」へ

HIDEBOH

タップダンスで時を超えて出会えた喜び

STAFF
タップダンスを始めたきっかけを教えてください。何歳くらいから踊りはじめましたか?
HIDEBOH
元々自分の両親がタップダンサーだったんですね。それで自分が6歳の時に両親がダンススタジオを始めたんです。そのタイミングで自然とタップダンスを始めるようになり、そこから自分自身でのめり込むようになりました。
STAFF
そうなんですね。6歳から踊り続けているからこそわかるタップダンスの魅力とはズバリ何ですか?
HIDEBOH
やはり楽器を持たずして、体ひとつで音楽を奏でられるということ。まあタップシューズは必要ですが楽器を持たないで、どんなバンドや音楽にも合わせられるといった、自分自身が楽器になれるという所が一番の魅力ですね。
STAFF
タップダンス独自の魅力ですね。ありがとうございます。では、現在の活動で力を入れていることはありますか?
HIDEBOH
長年変わらないのですが、世の中にないアイディア、形、基本的には人を驚かせる事だったり、そうきたか!と思わせるようなものを作り続けていかなくてはいけない、と思っています。それは新しいステップの時もあるし、曲の時もある。組み合わせや演出だったりもする。いま特に力を入れている活動、と言うよりは、ずっとそのようなことを繰り返しやっているような気がしますね。これからも映像を撮っていって最終的には映画に残したいので、色々なアイディアを撮りためていたりと、そういった活動はしていますね。
STAFF
今回出したCD「HEART BEAT」を制作したきっかけを教えて下さい。
HIDEBOH
1.jpg自分は作詞作曲などもしていて、ラップも作ったりするのですが、元々ラップのリズムとタップのリズムをリンクさせてみたくて、タップの音だけを聞いても、ラップに聞こえるようにする、といったことも試みました。タップダンスと、次世代の子供達の現代の流行っているストリートダンスを用いて融合させるということをずっと願っていて、きっかけとしてはNHKの方とお話してその経緯に至ったのでこれは急いで作らねばと思い日本全国のスーパーキッズを集めてオーディションをしてタップダンス、HIPHOPダンス、歌、ラップのすべてエキスパートを選出して世代への橋渡しとして作りたかったことを作ったというイメージです。NHKの「みんなのうた」っていうのも願っていたことで、自分が生まれた時からある番組ですし、日本全国区で教育的な目線で見せていきたいですね。自分の中では教育の一環として作ったという意識はありますね。
STAFF
そのHEAT BEATを出したグループでもある、SUPER LiBLZAE&HAPPY☆BEATとしての今後の活動についてお聞きかせ下さい。
HIDEBOH
我々は、元々LiBLAZEというグループで活動しているのですが、タップダンスのスーパーキッズが入ってSUPER LiBLAZE、そしてHAPPY☆BEATっていうのがHIPHOPダンスの子達と歌い手の子達なんです。今回の「HEART BEAT」を作ったのをきっかけに、全国の小中学校等、色々なところを回って、次の世代の子達に興味を持ってもらって、こういうことが出来るんだよっていう「お題」を作っていけたらと思っています。日本全国の次世代の子供達に生で見せて行かなければいけないと思ってますし、ワークショップ等を通じて、みんなと触れあっていく作業をしていかなければいけない、と思っています。
STAFF
ありがとうございます。その流れもあるかと思いますが、今後ご自身の出身小学校でダンスレッスンをやるとお伺いしたのですがそれについて教えて下さい。
HIDEBOH
はい。これは前々から行きたいと思ってまして、やっと決まった話なのですが、6月18日に世田谷区立太子堂小学校の4年生から6年生までの3学年で結成されている学校のダンスのクラブがあり、その子達に向けてワークショップを行います。6月18日っていうのは、実はもう他界してしまった父の誕生日なので、タップダンスを僕にくれたのが父親なので、そういった日にちの重なりもあって、すごく感慨深いですね。「HEART BEAT」の歌詞の中で自分が書いた「時を超えて出会えた喜びを」っていう箇所があるんですが、やっぱり世代を超えて何処と何処の人が出会っていく、というのが非常に重要なことだと思うんですよね。なんか一瞬の出会いでも人生って変わって行ったりしますし。母校にまさか自分がピンク色のメガネをかけて、ダンスを教えに行くとは思わなったですからね(笑)。
STAFF
最後に、今のダンスシーンについてコメントをお願い致します。
HIDEBOH
僕らの世代で言うと当時は、マイケル・ジャクソンだったり、ブレイクダンスの映画が流行っていました。タップダンスは小さい頃からをやっていましたが、そっちの方にも興味を持っていて、当時のレコードの曲で、タップが合わないかなとか考えたりしていました。やっぱりどの世代も、ファッションとかにも共通して「クールなもの」に興味を持つ、これはまた芸能人とかとは違うもので「サブカルチャー」として、興味を持つことはこれからもずっと一緒だと思うんですよね。まあ真面目すぎるものよりは、ちょっと不良性のあるものがかっこいいっていうのかな、これは世の常だと思うので。今のダンスを見ていて、いわゆるスーパキッズダンサーっていうのはすごい鍛えられて、極端に上手いんですが、それが飽和状態にならないようにして欲しいですね。情報がありすぎて、選択肢がありすぎるからこそ、あんまり頑張り過ぎないことっていうのもあると思うんですよね。満遍無く出来なくてもいいと思うので、自分の好きなことを見つけてその好きなことを突き進んでいくような人生を歩んでくれると、いいなと思いますね。
大人のダンサーには、やっぱり子供が見ているのでかっこいいダンサーで在り続けていて欲しいと思います。やっぱり昔からダンスをやっている人達はダンスしかしてきていないので、だらしない人が多いですからね。本当にだらしない人が多いと、ダンサーの社会的な地位も低くなっていってしまうし、子供達もそういった部分を真似てしまって、結局同じことを繰り返してしまいますから。だらしなさそうなことやっているように見えて、実はしっかりやっているというギャップを見せてつけて欲しいですね。
STAFF
ありがとうございました。

リリース情報

HEART BEATNHKみんなのうた4-5月放送曲「HEART BEAT」が待望のCD/DVD化。
北野武監督「座頭市」で、観客の心を捉えたラストのタップシーン。
その振り付けを担当し、出演まで果たしたHIDEBOH 率いるパフォーマンス・グループSUPER LiBLAZE と、日本全国のオーディションで選ばれた「天才」ダンス・キッズ集団HAPPY☆BEAT が、「ダンス」の楽しさ・面白さをお伝えします。「みんなのうた」の番組映像に加え、特典として4つのアングル(全体、センター、ライト、レフト)から撮影した「HEAR­T BEAT」の振り付けビデオを完全収録。更に! タップとヒップホップのキッズ達が自らオリジナルティ溢れる振り付けを即興で作って踊る「フリースタイルバージョン」も収録。2011 年には、小学校の必修科目になり今年からは中学校でもスタートする「ダンス」。これから始めようとしているビギナーは勿論、体育の授業や体育祭にも使えること間違いなし。

HEART BEAT特設サイト : http://www.randc.jp/heartbeat/top.html