嵐が15日、全国ツアー東京4日間公演を東京ドームで締めくくった。メンバーは7月に渡米し、米トップ歌手ビヨンセ(32)らを手掛ける有名振付師のもとで作り上げたセクシーなダンスも披露。6万人の前で新たな面もアピールし、進化し続ける姿を印象付けた。22日の福岡公演まで、嵐の5大ドームツアーとしては16公演で過去最多の80万4000人を動員する。オリコンが発表した年間ランキングのアーティスト別トータルセールス部門で3年ぶり3度目の1位になった。
最新アルバム「LOVE」を引っ提げてのツアー。冒頭から「LOVE」の嵐だった。無数の白いハートの風船が漂う中、約20メートル上空から白い衣装の5人が舞い降りた。「東京LOVE祭りでぃ!」。大野智(33)があおると、大歓声が起きた。
動員数も“愛”だった。嵐の東京ドーム公演動員数は通常5万5000人。今回はより多くのファンに楽しんでもらおうと客席を拡大し、6万人が会場を埋めた。松本潤(30)が笑顔を見せた。「やっぱり多いなと思います。LOVEですね」。他会場でも動員数を3000~5000人増やした結果、嵐の5大ドームツアーとして過去最多動員数につながった。
ファンがグルリと取り囲むセンターステージ「360度ステージ」をメーンに使用。あらゆる方向を意識してフォーメーションを変更するなど、例年と違う形でファンに近づいた。
進化し続けている。アルバム制作を含めると、例年になく早い今年春から準備を開始。7月に5人全員でニューヨークに向かい、ビヨンセやブリトニー・スピアーズらトップ歌手を手掛ける振付師ジャクエル・ナイト氏のもとで新曲「P・A・R・A・D・O・X」の振り付けを作り上げた。
多忙な5人だけに2~3泊の強行軍だった。相葉雅紀(30)は「毎日踊っていました。夜はショーを見て、ご飯食べながらライブの話をしたり」。松本と大野はビヨンセらの公演観賞でパリやロンドンにも滞在。大野は「見たことがない仕掛けや演出を見られて新鮮でした」。櫻井翔(31)は今回の試みに「やったことがない要素ということで、セクシーがテーマ。色っぽい振り付けになったのでは」と手応えを口にした。
アンコールでセンターステージを覆った巨大ドームが開き、花で埋め尽くされた中から5人が登場。最後まで華やかなステージを展開した。来年は15周年。「成果を見ていただけるものに挑戦できたら」。松本の言葉に全員がうなずいた。【近藤由美子】
元記事 : nikkansports.com 配信日時 : 2013-12-16 6:56