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BOBBY × CHARISMA KANTARO

BOBBY × CHARISMA KANTARO

ハイブリッドなダンスシーンをBOBBYとカリスマカンタローが創り上げる!!

異なる世代、異なるライフスタイル、異なるダンスシーンを創り上げてきたBOBBYとカリスマカンタローが新たなストリートダンスの道を創り上げようとしている。お互いの考える発想が重なりあった時に新たな試みが始まろうとしている。

カリスマカンタロー:以下C : BOBBYさんと僕が急接近している事を気にしている人はたくさんいると思うんですけどどうですか?

BOBBY:以下B : そうだね(笑)。「カンタローと俺ってすごく意外です」とみんなに言われましたよ(笑)。

C : 僕達の世代が出て来た1999年からのダンスシーンの流れと、それまでのBOBBYさんの時代のダンスシーンとのズレがあると思うのですが、そのお互いの良い所を持ってきてMIXするのがこれからの時代のダンスシーンだと思うんですよね。今の世代の人達はBOBBYさんの時代を見たことが無いと思うんですよ。どういうクラブでどういうイベントでどういうパーティーでというあたりを今日は聞きたいと思っています。

B : 最近のイベントに行くと感じることなんだけど、DJタイムになるとみんな引いちゃっててあんまり良くないなって思うね。それは大きなイベントになればなるほどそういうふうに感じてしまう。みんなで楽しくノッてというのが昔でいうところのパーティーだと思うよね。昔はそういうことを当たり前のようにやってたよ。

C : 実際僕らが始めた頃って、SHOWCASEをイベントで見ることに慣れて来てたんですよね。ダンサーがステージで踊っていてそれを見ている人が「カッコイイ」で終わってましたし、コンテストとバトルも流行ってきたのもこの影響だと思います。昔は女の子にモテる為にクラブに行って、目当ての子にカッコイイって思われるためにDJタイム踊っていたと聞いたのですが?

B : やっぱそうなんだよね(笑)。

C : 僕は最初は単純にモテたいから始めたんですよ。あとはカッコイイから。ダンス甲子園も見ててカッコイイなって思ってましたし、サッカーも女の子にモテるからというのも1つの理由ではありましたね(笑)。結果的にダンスの方がモテるからと行き着いた。基本的に人に見られるところに行きたいなっていうのはありますね。当時の人ってオシャレにもの凄く気を使っていましたけど、今の子はやっぱり何か足りないというか。昔はDJタイムに着替えてた事を聞いた時ビックリしましたよ!

B : そうなんだよ。MAIN STREETという大きいイベントがあって、今みたく何十チームも出るわけじゃなくて厳選されたチームだけがいつも出てて、遊びに来る人もSHOWに出てるダンサーがどんな踊り方でどんなオシャレをしているのかというところを見てたよ。どうやって女の子を口説いてどうやって、楽しんでいるのかという遊び方の方が気になっていたと最近いろんな人に言われたね。俺なんかDJ TIMEで3回着替えてましたからね(笑)。SHOWTIMEとは別にフロアの衣装みたいな感じですよ(笑)。やっぱり来てるお客さんがオシャレだから空気感は全然違いますよね!ダンスもファッションも流行が日本中を巻き込んでましたから。今はジャンルが色々といっぱいあって情報もいっぺんに流れるから1 本の柱が分からないんだろうなと。

DANCER BOBBY

C : DIESELの服を流行らせたという話もすごかったですよね?

B : 当時は自分達が着ているものとか、やる事が絶対流行るなという自覚があったので、色々なブランドにスポンサーになってもらいたくてDIESELにも行ったし、他にも自分達で飛び込んで行ってたね。色々とスポンサーについてもらってたけど、皮切りになったのはDIESELのTシャツを着てMAIN STREETで踊った時かな。俺達がその時に着てたTシャツだけがすごい売れて店で完売したんだよ。そしたら「こいつら凄い!」ってなってくれて、そのあとDIESELにスポンサーになって頂きましたよ。

C : デジタルなサウンドを使ってBIGBEATやっていた頃ですよね?

B : そうだね。その頃は丁度アメリカの音楽に対して少し飽きていて、みんなと違うことをやりたいなと思ってヨーロッパによく行くようになったんだよ。ヨーロッパの人達って考え方が基本的に違っていて、アメリカのHIPHOPをそのままマネしても絶対敵わないと思ってるから、それを自分達なりのスタイルに変えてやろうというスタンスなんだよね。それは音楽自体もそう。アメリカの文化や音楽を自分達なりのスタイルで進化させてるヨーロッパがすごく新鮮で。だから俺達も、アメリカからもらった発想を自分達なりに変えたいなということで、ファションはXLからタイトにして音楽もデジタルサウンドを使って、一斉に変えてみたら流行ってくれたよね。

C : 当時、僕等もDIESELばっかり着てましたよ。高かったけど(笑)。ダンスもBIGBEATばっかりでしたよね。それだけ影響力があってヨーロッパにも行ってた僕等からしたらとても斬新でしたね。MAIN STREETでDJ Shadowの曲を使って踊っていた頃はもうそういったヨーロッパ的な発想からだったんですか?

B : いきなりThe Chemical Brothersをメインにやってい行くのは、ちょっとついて来れないんじゃないかなと思ったのでDJ Shadowを使って、徐々にやって行ってたね。

C : BIGBEATだけにするまで徐々にそういった要素を取り入れて行って1998年のMAIN STREETに繋がるんですね。僕等その頃はまだダンスやってないですからね、なので僕等の後の世代のダンサーの子達ってMAIN STREETのパーティー感も知らないですし、DJタイム=休憩みたいな世の中にいて、そういうイベントに僕等自身もいた様な気がしますね。

B : 単純にアメリカやヨーロッパみたいな本場にしたかったんだよね。今と比べたら、お客さんもダンサーも圧倒的に外国みたいなノリだしね!お客さんもオシャレで、カワイイ女の子もいっぱいいたよね。業界人も普通に見に来てたし。そういう人達を見て、自分の踊ってる姿も見て欲しい!!みたいなところもありましたけど、今はそういう部分も欠けちゃってますよね。何でなんでしょうね?SHOWCASEが連続であるようなイベントには女の子は長くは居られないよね。交流だったりそういうものを求めている人も多いので。

C : 今のイベントってライブみたいな一体感が無いと感じます。一体感があって盛り上がれればそれが楽しくてまた遊びに行ったりするんでしょうけれども、なかなかそうもいかないですし。ダンスにしても自分の先輩とか先生とか自分のナンバー以外に興味がないので、カッコイイものを見に行こうという所までいってないんですよね。ということはカッコ良くないから見に来ないのかもしれないですよね。MAINSTREETに行けばファッションも見れるし流行りも見れたわけですもんね?

B : そう、それがやっぱりでかいと思うよ。地方の人はそれを見に来てたしね。空気感を含めて。

C : そういったころの一体感もこのダンスシーンで作り出せれば今後のダンスシーンにも繋がると思います。昔みたいな盛り上がりにできるよう、これからも一緒にお互いの良い部分を足していきましょう。よろしくお願いします!今日はありがとうございました。

B : こちらこそありごうございました。よろしく!