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渋谷系ファッションアイコンGENとMABUがDANCE@HERO、自身の活動について語る。

DANCE@HERO 3rd SEASONで異彩を放ちその名を轟かせたCITY LIGHTS TOKYO。そのリーダーでもある渋谷を中心に若者達に絶大な支持を受けるストリートファッションアイコンGENと雑誌やバックダンサー、ラッパーとして等幅広く活躍するメンバーのMABUにDANCE@HEROに対しての思いそして今後の活動について迫った。

STAFF
CITY LIGHTS TOKYOのメンバーはどうやって集まりましたか?
GEN
CITY LIGHT TOKYOは元々、ダンサーのBASEHEADSPRIMETIMEYOSIN(ZOMBIE KIDS)とアパレルショップのNUBIAN、WEBデザインチームCONTSで始めた”GUEST HOUSE”というPARTYをオーガナイズするCREWの活動を紹介するWEB SITEだったんです。それが何度か形を変えて今では”DANCER’S LIFE”と名付けた、バラエティーに富んだイケてるダンサー達のライフスタイルを紹介するBLOGのLINK集になっています。
今回DANCE@HEROに出るってなった時にこの名前を少しでも世の中の人に知ってもらえたら、と思いこのCITY LIGHTS TOKYOという名前を使用する事にしました。
DANCE@HEROを見た人がCITY LIGHTS TOKYOってなんだろうって検索した時に、実体のない物だともったいないんじゃないかなと思ったからです。だってTVですもんね!!
なので実際には僕達以外にも色々なダンサーが居てさっき言ったオリジナルメンバーはもちろんALL AREAKAZUHIRO君だったり、TRIQSTARだーよし君とか香港で活躍しているHARUNA、本当に色んなジャンルや地域のダンサー達がいるんですよ。
僕たちのサブタイトル的なのが”はみ出したストリートスター”だったじゃないですか?
はみだしたっていうのはただ僕らがはみ出しものっていう意味ではなくてCITY LIGHTS TOKYOっていうサイトにいるダンサーの中でも異彩を放っているメンバーだったのでそういう名前になったんですよね。
正統派が沢山いるCITY LIGHTS TOKYOの中ではみ出した奴らっていうのが集まりました。
STAFF
DANCE@HEROの出るようになった経緯は?
GEN
ダンス界でも大きいイベントを行っているアノマリーが一体どんなことを始めたんだろうって思ってDANCE@HEROを見に行ったんですよ。
そしたらめちゃくちゃ面白い事やっているなって思ったんですよ。
でも何か物足りないと感じたんです。俺的にですけどね(笑)。
それは出ているチームの中にダンスっていうカテゴリーにとらわれない俺が思うHIPHOPっていうジャンルでやっているチームが無いなと思って、これは俺たち出てきたら面白いんじゃないかなていうことと、逆に俺らみたいなチームが出ることで最後のピースがはまるというかDANCE@HERO自体ももっと盛り上がりをみせるんじゃないかなって勝手にインスピレーションが湧いたのでハードルは高かったんだけど出てみることを決めました。
決めましたって・・・勝手に(笑)。
STAFF
なるほど。Twitter、ブログでも反響ありましたがメンバーの中にはDANCE@HEROに否定的で気の進んでない人もいたみたいですが?
GEN
そうですね。もともとMABUなんかは絶対でないっていってましたから(笑)。
けど今回出ていたメンバーに本当に出たくなくて出てた奴はいないですね。
実際に色々誘ったけども出てない人もいる訳ですからね。
それが悪いって思わないで欲しくて、出るのも出ないのももちろん自由。
本当に好きなダンスがあるなら嫌いなダンスもあってもおかしくないし、出たくないって気持ち全然あると思う。あえて言うことではないかもしれないけどね。
今回もこういう風に反響があったけど、逆に自分たちのハードルも上がるので
気持ちを奮い立たせることにもなるしそれで盛り上がったしいいかなって。
俺はWWEみたいで面白いって思っていましたけど(笑)。
STAFF
最初は絶対出ないといっていたんですね(笑)。実際どんな心境だったんですか?
MABU
IMG_8699.JPG自分はブログに関しては本音を書きたくて書いているのでそれでどうこうっていうのはあまり無かったです。誰かを否定したとかではなくこの大会には出たくなかったけど自分たちが出ることで何かが生まれるんじゃないかなっていうことを書いただけです。それが思いのほか反響になったので、放送が始まる前にCITY LIGHTS TOKYOという名前が一人歩きしてくれたから良かったですね。
STAFF
DANCE@HEROの出て感想は?
GEN
始めは勢いで出たんだけどROUND1終わった後にふと周りをみていたら
Twiggz FamとかTRIQSTARとかSHUHO君とか他にもすごい奴らがいっぱいいて、ここは猛者どもの集まりじゃんって思ったんです。
勝ち方を知っているところに未知数で来ちゃったなっていうのを出てから気付かされました。
出てみて思ったことは純粋に楽しかったですね。やっぱり反響があるっていうのが大きくて、今まで雑誌とかは良く出させて頂いていたのですがTVにでてショーをすることが無かったから、実際に自分のダンスについて評価されることも少なかったので挑戦しているというスタンスは面白かったです。
今まで自分たちを受け入れていてくれた人達はもちろんふれあったことの無いキッズだったり一般の人からの反響がすごくて、実際にこのビルの中の他の会社の方にもTVみてるよとかいってもらえたり深夜の番組ってどのくらいのものかなと思ってはいたけどやっぱりTVはすごいなって思いました。
街を歩いていて子供にサインもとめられるなんて今まで無かったことだし、子供にちやほやされるってまさにヒーローだなって思いました。
MABU
本当に普段踊っているクラブ以外の人、子供とかお母さん方だったりにも見てもらえて色々な人に見られることって大事なんだなって思いました。
こんな一見派手な外見でもやることやって本気で頑張っているんだというのを魅せれたのもよかったです。
やって思ったんですが結構でていない周りのダンサー達は人ごとだなと感じたのが残念でした。
せっかくダンサーがダンサーの為にやっている番組なのだから、ダンスって狭いフィールドの中のみんなで盛り上げていければもっともっと面白いムーブメントになるのにもったいないと思いました。
GEN
盛り上がってから動くんじゃなくて、盛りあげるために動く。
ムーブメントを作る側の人間なのか、それともムーブメントに踊らされる人間なのかってダンサーのシーンだからこそダンサーみんなで作っていく必要があるんだと思います。
まあそんなこといって自分たちも3rd SEASONからなんですけどね(笑)。
MABU
本当に出て思ったのが最初から出てる人達、出続けている人達はやっぱり尊敬出来ますね。
この出る大変さや苦労も分かったので。だからこの前他のチームの人とあった時も前は出てて敵だったんですけど会ったら楽しく話せてそういうのもよかったですね。
お互い外見で判断していても中身を知ったらこいつらいい奴じゃんってなったと思うんですよね。
GEN
メンバー同士でも色々あって、ROUND3時なんかは収録5分前もうステージの脇で急に
ぎっくり腰になってしまって立つのもやっと膝ガクガクだったんですが、バク宙とかもしなくてはいけなくてどうしようっと思っていてMABUに出来ないかもって話をしたら、任せますよっていわれて冷てーなと思いました(笑)。
それでもなんとか本番はアドレナリンで乗り越えて終わった後にMABUが、
”やると思ってましたよやらなければそこまでの人間だと思っていましたよ。”
っていわれて容赦ないなって(笑)。
MABU
IMG_8740.JPGまあ信頼関係ですからね。そこでやるからGENさんについていっている訳なんでチームメイトだからこそ信じてました(笑)。
STAFF
逆にDANCE@HEROに出て悪かったことはありますか?
GEN
悪かったことなんかないですね。挑戦することにマイナスなんてまったくないですから。
順位が低かったのは嬉しくはなかったけど、そもそも点数についてもルールを踏まえて出ていないですからね(笑)。そりゃ勝てないはずです。
フィギュアスケートでも今のルールはターンとジャンプしなければ勝てないだろうし、めちゃくちゃ強いのに絶対投げない柔道選手みたいな(笑)。
俺ら2分しかないのに基本練り歩いてる時間かなりありますからね(笑)。
でも点数とかが低くても実際にいいといってくれる人達はいっぱいいるし、僕らの事を見るために現場まで来てくれる人達がいるだけで十分に嬉しいですね。
人の意見って重要なんですが全てではないと思うんですよ。
重要なのは自分たちがかっこいいと信じている事をやり抜くということだと思います。
つまり僕らにとっては勝てるかどうかはそこまで重要でなくて、ただ純粋に多くのみんなに見て欲しいという気持ちが、負けて自分の評価を下げるかもしれないというリスクよりも大きかっただけです。
STAFF
現在GENさんはアパレルブランドMNLCSに携わっていると思いますが、どのような経緯で始めたのですか?
GEN
僕は株式会社CRESCENT MOONというエンターテイメント事業とアパレル事業を中心にした会社に務めているのですが、MNLCSはこの会社の代表取締役でもあるDANCERのNAZUKIによって2010年に立ち上げられたアパレルブランドです。
数多くのステージ演出やスタイリストも務めるというキャリアを活かし、アパレルを通して日常の演出をするということを提案しています。
STAFF
そうなんですね。アパレルブランドとしてどのような展開をされているのですか?
GEN
デイリーウェアのMOONLICIOUSとダンスウェアの MNLCSの2つのLINEで展開。
僕はこのダンスウェアの”MNLCS”でプレスをさせて頂いています。
ダンサー発信ならではのポップでエッヂの効いた商品を取り揃え、ダンスの練習やリハーサルはもちろんのこと、多くのアイテムが男女兼用ユニセックス&キッズで作られ、オリジナルデザインの作成やまとめての大量注文も可能ですので、ショータイム、発表会等実際に多くのダンサーの方達にご利用していただいています。
販売はオンラインストアーを中心にイベントへの出店や期間限定でのリミテッドストアー等を行ったりしています。
STAFF
MNLCSの今後について
GEN
ブランドとしてダンスシーンに何を提供出来るかということを常に考えています。
例えば発表会の衣装を作ったり、あまりダンサーの来ない地方にワークショップを開催したり等、ダンスシーンの活性化に一役立てるような動きをとっていっていけたらと思っています。
最近では音楽プロデューサー今井了介、ダンサーNAZUKIの主宰するクレセントムーン、BASE HEADSのリーダーでドリカムのパフォーマンスチームAKSのメンバーでもあるKEITAの3人で行う“THE ONE TOUR”プロジェクトという全国4都市にてダンス&ヴォーカルオーディションをMNLCSでサポート出来たらと思っています。
STAFF
最後にGENさんとMABUさんの今後の活動は?
GEN
さっきいったように会社で様々な仕事をやっていくのですが、表舞台裏舞台関係なく幅広い意味でエンターテイメント界で仕事をしていけたらいいですね。
その中でも色んな形でダンサーのサポートをしていけたらとも思っています。
僕が今までダンサーとしてやっていった中ですごく欲しかったのがそういったサポートなんですよ。
ダンサーの価値を上げるようなプロモーションやマネージメントであったり自分がして欲しかったことなどを今はまだ小さいことしか出来ないかもしれないけど支援していけたらと思います。アパレルに関しても少しでもみんなが喜んでくれるようなものを提案していけたらと思っています。もちろんCITY LIGHTS TOKYOとしてもショータイムやワークショップのブッキングも承りますのでよろしくお願いします!!
MABU
自分もダンスをやりつつラップの方も本格的にやっていけたらと思います。
もうPVも三本出せそうで一曲はオリジナルの曲になります。
ダンサーでもこういう活動していって他のダンサーにもいい刺激になれとば思います。
クラブとかでもライブをやっていっていて、やっぱりダンサーがラップとか新しいことしようとするといい顔しない人もいるんですが関係なしに突き進んで大きくなれたらと思います。
やるなら上まで行きたいのでダンサーでそういう人がでたらまたいい目標になると思うのでやってみせます。
STAFF
ありがとうございました。

CITY LIGHTS TOKYO:
20120808.jpg

MNLCS:http://mnlcs.jp

THE ONE PROJECT:http://theone-tour.com

MNLCS