満員御礼。ご来場、誠にありがとうございました。
2015年4月26日、今年も年に一度のストリートダンスの祭典が執り行われた。 毎年、過去最高の動員記録を塗り替えるDANCE@LIVEも今年で10周年。
そんなアニバーサリーイヤーを祝うべく、両国国技館は朝早くから数多くのダンスファンで埋め尽くされた。 また、2015年4月25日に行われた前日予選には、外国人のエントリー者や観客も多く目立ったのが今年の特徴とも言えるだろう。 4STYLESにおいて、HIPHOPはoSaam、HOUSEはTAKESABURO、BREAKはTAISUKE、FREESTYLEはGUCCHON、そしてKIDSはTAKUMI、RIZEは駒澤大学が今年のチャンピオンになった。 知識と経験で一日の長があるベテラン勢がその実力を遺憾なく発揮し、皆にその実力を見せつける事となった。優勝こそならなかったが、若手の大金星とも言えるバトルも多く見られた。 11年目以降のDANCE@LIVEでも活躍するであろうダンサー達が国技館のオーディエンスを沸かせていた。 そして、メインステージでのゲストの豪華さもさることながら、豪華ショーケースを中心としたアンダーグランドステージ、キッズショーケースやクルーバトルを取り入れたアノマリーステージ、 学生たちのショーを中心としたギャツビーステージや、新たな試み「DANCE for 1～don’t fight , just dance 戦うなら、踊れ。」の発表、 そして今年から新たに始まった高校ダンス部の頂点を決定する大会HIGH SCHOOL DANCE COMPETITIONなど、国技館のあらゆる場所で様々なダンスコンテンツを組み込んだイベントに、 訪れた観客は笑顔と歓声で大いに盛り上がった
HIPHOP CHAMPION
oSaam（sucreamgoodman）
毎年必ずFINAL に爪痕を残すoSaam が、二年ぶり、三度目のチャンピオンの座に輝いた。 長身に加え、深みと説得力のあるダイナミックなムーヴは相手を圧倒する雰囲気を併せ持つ。 常に様々なバトルで上位に姿をみせる彼ならではの戦術とスキルが決勝で炸裂し、見事王者へと返り咲きを果たした。
BREAK CHAMPION
TAISUKE（The Floorriorz / Red Bull BC One All Stars）
DANCE@LIVE BREAK 殿堂入りと言っても過言ではない6 度目の優勝。 今の日本に彼を止めるダンサーがいない事は名実共に明白である。 世界を股にかけるB-BOYである彼が日本のシーンにその背中を見せ続ける重要性は計り知れない。 来年も前人未踏の優勝記録を更新するのか？ はたまた、彼を止める猛者は現れるのか？
HOUSE CHAMPION
TAKESABURO（SODEEP / XXX-LARGE）
初年度以来の出場で10 年越しのチャンピオンに輝いたTAKESABURO。 独特のノリと攻撃的なムーヴで、あれよあれよと言う間に優勝の座をさらって行った。 また、歴代の連続チャンピオンであるHIRO を初戦で下す等、獅子奮迅の大活躍を見せた。 そのマルチな才能は来年もこの舞台を踏むことになるのだろうか!?
FREESTYLE CHAMPION
GUCCHON（Co-thkoo）
広く国内外に知られ、生きる伝説とも呼ばれるGUCCHON。 今年は前日予選からの参戦で見事チャンピオンまで駆け上がった。 決勝のバファリンとのバトルは今大会の指折りのベストバトルとの呼び声も高い。 音の種類を問わず柔軟に独自のスタイルで対応する様に、会場は地鳴りにも似た歓声が響き渡った。
KIDS CHAMPION
TAKUMI（FORCE ELEMENTS / BEAT SOLDIER）
悲願のチャンピオンの座に輝いたTAKUMI。 昨年王者 優弥と同じFORCE ELEMENTS や、BEAT SOLDIER のメンバーとして全国的に活躍する彼も、今迄DANCE@LIVE FINAL では 思うように結果を残せなかったが、今年は持ち前の爆発力のあるムーヴと、玄人をも唸らせる様な音楽性で見事王座を勝ち取った。
RIZE CHAMPION
駒澤大学（Gargling）
最早RIZE においては常連中の常連である駒澤大学が今年も優勝の座を手にし、RIZE 初の二連覇を達成した。 バランスの取れたチーム構成と確かなスキル、発想力豊かなルーティーンで会場を大いに沸かせた。 次世代のダンスシーンを台頭するような若手注目株の出現、今後の彼らの動向に注目したい。
HIGH SCHOOL DANCE COMPETITION CHAMPION
大阪府立箕面高等学校（MINOH DANCE CREW）
今年からメインステージにて開催された、HIGH SCHOOL DANCE COMPETITION。 全国で開催された予選を通過し、高校ダンス部の初代チャンピオンとなったのは関西のダンスシーンの層の厚さを感じさせるレベルの高 いパフォーマンスを見せた大阪府立箕面高等学校。 POP とLOCK を混ぜ合わせたハイレベルなダンスは圧巻であり、他のチームより頭一つ抜き出た高得点を叩き出した。 一糸乱れることのないチームワークは部活の仲間全員が一丸となりこの大会に挑んだ証拠であり、優勝決定の瞬間には全員が涙を見せていた。