DANCE@LIVE JAPAN FINAL STEEZ STAGEに「TIPTOP」というチームが出演する。彼女らは岩手県被災地復興支援のダンスコンテスト「宮古ダンスイベント」で優勝した地元の宮古市で活動するチームだ。 そして、「宮古ダンスイベント」を主催したKIBOW MUSICの梶屋さんは「岩手県で被災地復興支援のダンスコンテストを開催し、地域の将来のシーンの発展を担うリーダーを作りたい」と語る。
地元の宮古市でダンスコンテストを行った経緯
以前、宮古市で行われた催しに参加した際、地元ダンススクールの生徒さん達が多数出演しており、そのイベントに参加している中には東北の沿岸部に住んでいらっしゃるダンサー方々が多かったんですね。
その時、出ていた子供達の刺激になればと思い、急遽、東京から参加していたプロシンガーとのコラボを提案したことが、岩手のダンサー達との出会いでした。ダンスに打ち込む子供たちと触れ合ううちに、「被災地の将来のシーンを担う子供達に、刺激を与え、スキルアップの機会になる場を提供したい」という想いが強くなり、子供向けのワークショップも企画していました。
そんな中で大きな舞台でパフォーマンスできる機会を作ってあげたいと思いお話をDANCE@LIVEさんのほうにさせて頂きました。
DANCE@LIVE FINALへの出演の理由
支援というのは、その時だけでなく、ずっと続けていけるものでなくてはいけないと考えており、その中で私達が目指していることが、1つは子供や若手のスキルアップ。
先にも書いたとおり、地域の将来のシーンの発展を担うリーダーになって欲しいということ。もう1つは、被災地のアーティストが東京でプレイすることです。東京をはじめ、国内外からアーティストが被災地を応援しに行くことは多いのですが、その逆は少ないと感じています。
より大きなステージでのパフォーマンスは、プレイヤーの視野を広げレベルを上げるものであり、そういった機会を提供したいと思っていました。また、アーティスト同士が交流することで、東北のアーティストは東京とのネットワークを作り、地元にはシーンの「今」を伝え、東京のアーティストは被災地の「今」を知ることで、情報の発信力がさらに高まるとも考えています。
その場として、国内最高峰のイベントである DANCE@LIVE 2013 JAPAN FINAL は、これ以上ない最高のステージであると思いました。
ダンスでできることとは
今回開催したイベントには、沿岸部のチームを含め、内陸部からも多くのチームが参加してくださいました。内陸からは何時間もかかる道のりですが、参加してくださった方々から、被災地を盛り上げようという温かさを感じました。
そして何よりお互いを尊重しあいながらパフォーマンスする彼らの一体感が素晴らしかったのを覚えています。その時に、以前、被災地でのワークショップに参加して下さったダンサーの方が、ダンスへの支援として出来ることで、「鏡があればそこがスタジオになる」と言っていたのを思い出しました。
バンドなどの楽器の演奏とは違い、機材がなくともすぐに始められ、そしてどんどん仲間の絆が広がっていくのがダンスの魅力ではないでしょうか。また、観る人が体を動かしたくなるような、プラスのエネルギーを与えてくれるものでもあると思います。
被災地には、未だに鏡のないスタジオもあります。ですが、子供達は、楽しそうに、たくましく練習に打ち込んでおり、ダンス人口も増えてきているそうです。
そういった、周囲を巻き込みプラスのパワーを与えるものがダンスにあると思っており、そのダンスに打ち込む子供達を、これからも支援していきたいと思います。
KIBOW MUSIC 梶屋
KIBOW MUSIC :
日本を復興させ再生させるという強い思いで立ち上がった「PROJECT KIBOW」、KIBOWとは、希望とRainbowの造語。
http://www.kibowmusic.com/
Dance for Action
http://www.dancealive.tv/what/project/dance-for-action