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マイリー・サイラス、お下劣ダンスで大ブレーク ビヨンセの記録“超えた”

 【LA発】米国でヒット中の俗語をひとつご紹介する。最近辞書に追加された「Twerk」(トゥワーク)という言葉。足を開いて腰を落としお尻を激しく前後に揺する、そうあのビヨンセがダンスで見せるアブナイ動きのことだ。
 先のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズで長い舌を出しながら舞台に登場したアイドル歌手のマイリー・サイラス。それだけでも下品なのに、曲がロビン・シックのヒット曲「ブラード・ラインズ」に変わると、彼の股間にトゥワークするHなダンスを披露。場内は大コーフンで、ツイッターのつぶやきが1分間に30万6000件と、ビヨンセのスーパーボウルのショーでの記録を破る過去最高に達した。
 しかしティーンを対象としたTVだけに、翌日ニュースや各メディアでは「ディスガスティング(下劣)」「性差別的」など非難の大合唱となった。
 マイリーは、カントリー歌手ビリー・レイ・サイラスを父に持ち、ディズニー・チャンネルのドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」のヒロイン役で人気を博したアイドルだ。
 すんなり伸びた長い手足のスタイルの良さはモデル並み。だが、20歳に成長したマイリーのイメチェン舞台は、大先輩のマドンナやブリトニー・スピアーズ、ガガのセクシーさとは比ぶべくもない醜悪なものとなった。婚約者の人気イケメン俳優リアム・ヘムズワースとの危機説が流れたのも、ごもっとも。懲りておとなしくなると思われたマイリーだったが、過激さはエスカレートの一途をたどっている。
 当初から予測されていたことだが、一連の行動はマイリー側の意図的なシナリオという線が見えてきた。なぜならMTV出演後、彼女は英ノーション誌で下着姿を披露。今月4日リリースのアルバム「バンガーズ」の中からのシングルカットの「レッキング・ボール」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。中身は全裸のマイリーが天井から下がった鎖につながれた大きな鉄のボールにまたがって揺れるというキワドイもの。発表当日この動画は世界で1930万件のヒットを数え、ビルボードのホットチャートで1位に輝いた。
 ビルボードは今年2月にルールが変わり、従来のシングルセールスとラジオなどでのエアプレイに加え、YouTubeでのヒット数も加算されるようになった。つまりマイリーのヌード見たさのアクセスも順位を左右する。曲そのものより、目立ったもん勝ちの世界になってきたわけだ。
 さらにローリング・ストーン誌では、舌を出したトップレスのマイリーが表紙を飾り、特集が組まれている。あのブリちゃんも味方にして新アルバムでデュエットのコラボも果たした。雑誌やCD発売のタイミングなどすべてが計算ずく。舌出しマイリーの勝利のトゥワーキングが目に浮かぶ。(板垣眞理子)

元記事 : Infoseek woman 配信日時 : 2013-10-08 17:09