プロデュースしたロビン・シック(Robin Thicke)の“Blurred Lines”が全米チャートのトップを12週に渡って独占し、ゲスト・ボーカルとして参加したダフト・パンク(Daft Punk)“Get Lucky”も数々の記録を打ち立てるなど、昨年は世界的なヒット・シングルを出し大活躍している人気プロデューサー/アーティストのファレル(Pharrell)が、“Happy”で自身初となるアカデミー賞の候補になった。
ファレルの“Happy”は、自身が音楽で関わったアニメ映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』(原題『Despicable Me 2』)に提供したオリジナル曲。この曲が、先日発表された第86回アカデミー賞の最優秀オリジナル・ソング部門でノミネートを受けた。ファレルにとっては自身初のオスカー候補入りとなる。この“Happy”でのノミネートについてファレルは、「言葉にならない。嬉しさのあまり月を飛び越えそうだよ」と喜びを語っている。“Happy”は、世界初となる“24時間ミュージック・ビデオ”を見せるインタラクティブなサイトのローンチでも話題を呼び、イギリスでは昨年末に全英1位に輝き、最新チャートでも1位を獲得するなど特に欧州を中心にヒットを記録している。『怪盗グルーのミニオン危機一発』はアニメーション映画賞の候補になっているが、こちらには宮崎駿監督の『風立ちぬ』もノミネートを受けている。
第86回アカデミー賞の授賞式は、現地時間で3月2日(日本時間3日)にハリウッドで開催される。最優秀オリジナル・ソング部門は他に、デンジャー・マウス(Danger Mouse)が共同で制作し、U2が歌った『マンデラ 自由への長い道』の“Ordinary Love”、女優で歌手のイディーナ・メンゼル(Idina Menzel)が歌ったディズニーアニメ『アナと雪の女王』の“Let It Go”、ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・O(Karen O of Yeah Yeah Yeahs)が歌った『her/世界でひとつの彼女』の“The Moon Song”などがノミネートを受けており、先日発表されたゴールデングローブ賞ではU2“Ordinary Love”が最優秀オリジナル・ソング賞に輝いている。最多ノミネートは10部門の『ゼロ・グラビティ』と『アメリカン・ハッスル』で、次いで『それでも夜は明ける』が9部門にノミネートされている。また、ドキュメンタリー映画賞(長編)で『バックコーラスの歌姫〈ディーバ〉たち』が候補となった。
なお、ファレルは今月末に発表されるグラミー賞では7部門にノミネートされており、ダフト・パンクによるライブ・パフォーマンスにも登場する予定。さらに今年はColumbia Recordsから8年ぶりのソロ新作をリリース予定のほか、T.I.新作のエグゼクティヴ・プロデュースをはじめとしてチャーリー・ウィルソン(Charlie Wilson)、クリス・ブラウン(Chris Brown)、バスタ・ライムス(Busta Rhymes)らの新作にプロデュース参加する予定。また、プッシャー・T(Pusha T)とのレコーディングが明らかになっているのに加え、来月にリリースされるメイジャー・レイザー(Major Lazer)のEPにも参加しているなど、すでに分かっているだけでも多忙を極める年となっている。
元記事 : bmr 配信日時 : 2014-01-19 20:00