ストリートダンサーに対する企業サポートのニュースを取り上げて行く中で、日本のB-BOYシーンの中でも最近際立ってユーザーが増加しているシューズブランドがあった…そのブランドはPUMAだ。そのPUMAが日本のB-BOYシーンで突出しようとする勢いは、TAISUKEをはじめとする世界の最前線で活躍をするB-BOYの影響があったと言っても過言ではない。今回はPUMA JAPANのPR担当の方に特別にインタビュー取材を行った。
- STAFF
- はじめまして。まずPUMAがTAISUKEにサポートをする上でのきっかけというのは?
- PUMA
- 2年前の2010年RED BULL BC ONEの開催にあたり、イベントに協賛をするということになりました。それがきっかけです。既にTAISUKEは結果を残し日本をリードする存在となっていて、尚かつPUMAが好きで履いてくれているということでサポートが始まりました。
- STAFF
- では、ストリートダンサーはアスリートのカテゴリーなのでしょうか?
- PUMA
- PUMAの商品カテゴリーのあるサッカー選手などは契約選手という形で存在してます。日本だけではなく世界にも契約選手は沢山いるのですが、BMXやB-BOYなどはPUMAの商品としてカテゴリーにはありません。でもPUMAがリーチしていきたい「ライフスタイル」のひとつのストリートカルチャーとしてとらえています。
- STAFF
- ストリートダンスが義務教育化されたり、スポーツ化への流れがあるのですが、今後はストリートダンサーも契約選手ということもありそうですか?
- PUMA
- それに関しては現時点では全く分からないです。
- STAFF
- それではPUMAがストリートダンスシーンに感じていることは何かありますか?
- PUMA
- ストリートダンスと一言で言っても広いとは思うのですが、その中でも特にブレイクダンスのシーンに注目しています。TAISUKEはもちろんですが、世界の中においても日本のレベルは高いですし、影響力のあるダンサーが多いと思います。まず、ルーツとしてHIPHOPのカルチャーがあり、PUMAのスウェードも元々はバスケットシューズですがHIPHOPのアーティストが履いてくれて、そのシーン(HIPHOP シーン)に大きな影響をもたらした歴史があります。そういうルーツの部分でも深い関わりがあるかと思います。
- STAFF
- 商品の復刻を希望されたり、昔のスタイルを求めている人なども多いかと思いますが?
- PUMA
- PUMAは商品が早いサイクルで変わります。大きく分けると春と秋に大きくあり、さらに夏と冬物があります。例えばスウェードとかも毎回カラーリングが違うんですよ。その中でも毎シーズン売られている数少ない商品が「スウェード」なのです。他の商品では今のシーズンは販売されていても、次のシーズンはない場合もが多く、人気のあった商品もワンシーズンだけ復刻されたりすることはあるのですけど、ずっとシーズンを超えて存在するのが「スウェード」と「クライド」なのです。なかなかそれ以外は定番で残っているケースは多くないのです。そういう意味でもスウェードはスニーカー好きだけではなく、ダンサーだったりBMXのライダーやスケーターの方にも愛されていて、色々なシーンの人からサポートを受けているスニーカーだと思います。
- STAFF
- ちなみに10年くらい前に女子高生の間とかでも結構流行っていた時期がありましたよね。特にダンサーを意識した商品はあるのですか?
- PUMA
- ダンサーというところを大きくとらえるとPUMAの中ではダンスは女性向けのフィットネスのラインなんです。いわゆるスタジオでのワークアウトだったりエクササイズのためのラインで、特にダンサーに対してという売り方はしていないのですが、中にはちょっとルーズなデザインもあります。
- STAFF
- なるほど。ダンサーは大半は太めのスウェットTシャツとかが多いですが、逆にダンサーに対してPUMAのフィットネスラインの商品もおすすめしたいとか?
- PUMA
- そうですね、是非。PUMAはスポーツライフスタイル・ブランドですので素材に関しても見た目はコットンのようなものでも吸汗速乾だったりかなりクオリティの高いマテリアルを使っていることが多いです。スタイルに関してですが、B-BOYでいうオールドスクールのスタイルが好きだったりなどと色々な好みがあるかと思います。オールドスクールのスタイルはどちらかと言うと、機能面というものよりもむしろ、「かっこよさ」というスタイルを訴求しているものと考えています。なので、フィットネス系の商品のラインナップは練習着に適しているのではと思います。
- STAFF
- PUMAが今後TAISUKEに期待することは?
- PUMA
- すくすく大きく育って欲しいですね(笑) TAISUKEは本当にPUMAじゃないとダメって言ってくれるので。TAISUKEは、なによりブランドにとっての宝だと思っているので、そのTAISUKEのパフォーマンスを助ける為に出来る限りのことは行っていきつつTAISUKEが向かっていく「夢」というのがあるのならば、それも応援していけたらと思います。
- STAFF
- 素晴らしい関係ですね。
では最後に今後はPUMAがTAISUKEだけでなくB-BOYだったりダンスシーンに深く関わっていくことはあるのですか?
- PUMA
- ダンスシーンに限定ではなくPUMAをとりまくストリートのカルチャーっていうのには常に注目しています。現時点ではどんどんサポートするダンサーを増やしていこうというのはないのですがやはりシーンで影響力のある人達がいてそこにPUMAが紐づいているのであれば関係を持っていきたいなと思います。せっかくTAISUKEがつないでくれたシーンなので誰がとか、いつとかではなく常にそういうチャンスは探してはいます。
- STAFF
- ストリートダンサーがいずれプロアスリートと並ぶような時代がくる事を期待しています。今日はお忙しいところ有り難うございました。
PUMAオフィシャルWEBサイト
http://www.puma.jp/