代表作『Songs In The Key Of Life』の全曲ライブを自身のチャリティ・コンサートの一貫として行うことを発表したスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)だが、あわせて来年、ニュー・アルバムを2作リリースする予定であることを明らかにした。
63歳になるスティーヴィー・ワンダーは、自身が毎年開催し、今年第18回を迎えるチャリティ・コンサート〈House Full of Toys Benefit Concert〉として名盤『Songs In The Key Of Life』の全曲を披露する特別なコンサートを12月21日に米ロサンジェルスで開催することを発表したばかりだが、米Billboard誌の取材に対し、以前から噂されていたニュー・アルバムを来年リリースする予定であることを明かした。2005年の『A Time 2 Love』以来、実に8年ぶりとなる新作は2作予定されており、ひとつはデイヴィッド・フォスター(David Foster)がプロデュースを務める『When The World Began』、もうひとつは『Ten Billion Hearts』というタイトルだという。
スティーヴィーは新作のインスピレーションについて、「私の子供、家族。それに変化、成長、ハートブレイク。それから、ラップもよく聴くんだ。ラップに挑戦しようと触発されたよ。メッセージを伝えるために、違うやり方でだけどね」と語っており、ヒップホップの要素を用いて社会的なメッセージを発信する曲もあるようだ。具体的に新作の詳細や発売時期などについては明らかにされていないが、以前からスティーヴィーはアルバムを2枚作る構想を明かしており、デイヴィッド・フォスターとは、自身のヒット曲をオーケストラの演奏と共に生まれ変わらせる「シンフォニー・アルバム」になると今年6月にも語っていた。また、『When The World Began』と『Ten Billion Hearts』の2作のほかに、2006年に亡くなった母に捧げるゴスペル・アルバム『Gospel Inspired By Lula』も制作を進めていることをスティーヴィーは明かしている。
なおスティーヴィー・ワンダーは、人気ラッパーのドレイク(Drake)が2011年にリリースした『Take Care』にゲスト参加したほか、今年はPJ・モートン(PJ Morton)『New Orleans』、シェレーエ(Shelea)『Love Fell On Me』や、セリーヌ・ディオン(Celine Dion)がまもなく発売する新作『Loved Me Back To Life』などにゲスト参加している。
元記事 : bmr 配信日時 : 2013-10-31 17:48