グラミー賞をこれまで4度受賞、その唯一無二のサウンドで人気を誇るカリスマ・ヒップホップ・バンド、ザ・ルーツ(The Roots)が、2年半ぶりの新作『And Then You Shoot Your Cousin』の発売日とアルバム・アートワークを発表した。
人気TV番組『Late Night with Jimmy Fallon』〜『Tonight Show starring Jimmy Fallon』でハウス・バンドとしてレギュラー出演し、お茶の間の知名度もすっかり上がったザ・ルーツ。番組での共演がきっかけとなってエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)とコラボレーション・アルバム『Wise Up Ghost』を名門Blue Note Recordsから昨年9月にリリースしたのも話題になったが、2011年発売の『Undun』以来となるザ・ルーツの新作がいよいよ発売になる。
以前に『&TYSYC』という略称が明かされていたアルバム・タイトルは、『And Then You Shoot Your Cousin』に正式決定。これは、KRS-ワン(KRS-One)の“Step Into A World (Rapture’s Delight)”のリリック「They wind up shootin’ they cousin」からインスパイアされたもの。ザ・ルーツのブラック・ソート(Black Thought)が2月に語ったところによると、『Undun』に続くコンセプト・アルバムとなるものの、『Undun』のようにひとりの人物に絞ってストーリーが語られていくのではなく、複数のキャラクターが登場するものになり、「ヒップホップに限らず、俺たちのコミュニティの中にいつまでもある固定観念のいくつかを分析した、風刺的な作品」になるとか。また「37分以上の作品にはならないだろう。消化するのに十分な短さで、密なものになる」とも言及している。
毎回注目されるアルバム・アートワークは今回、コラージュ作品で知られるアフリカ系アメリカ人の芸術家ロマーレ・ビアーデンが1964年に発表したミクストメディアのコラージュ・アート作品「Pittsburgh Memory」が使用されている。ザ・ルーツの新作『And Then You Shoot Your Cousin』は5月20日発売予定。すでに、リード・シングルとなる“When The People Cheer”の音源が公開されている。なお、5月19日にザ・ルーツはデビュー作『Organix』の発売21周年を迎える
元記事 : bmr 配信日時 : 2014-04-15 19:38