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ウィル・アイ・アムが3Dプリント会社のクリエイティヴ・ディレクターに就任、新たなコンサート・グッズ開発へ

昨年は久々のソロ新作『#willpower』をリリース、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)との“Scream & Shout”をヒットさせ、またブリトニーのヒット・シングル“Work Bitch”なども手がけるなど活躍したウィル・アイ・アム(will.i.am)が、3Dプリントの技術を持つ会社のクリエイティヴ・ディレクターに就任。コンサート・グッズなどのマーチャンダイジング事業への活用を目指す。

ブラック・アイド・ピーズ(Black Eyed Peas)の頭脳としても知られるウィル・アイ・アムは、音楽活動以外にも、人気オーディション番組『The Voice』の英国版とオーストラリア版にレギュラー出演するなどのTV出演や、映画『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』などの俳優業に加え、さまざまなベンチャー事業/ビジネスでの活躍でも知られており、自動車メーカー IAMAUTOや教育支援の非営利団体i.am.angel Foundationをスタートさせ、またインテル社のクリエイティヴ・ディレクターに就任したり、コカコーラ社と提携してリサイクル素材を用いたブランド「EKOCYCLE」を立ち上げるなど幅広く活動している。そのウィルが次に目をつけたのが3Dプリント技術だ。

先日開催された、世界最大の家電イベントCES 2014に登場したウィル・アイ・アムは、3Dプリント技術に特化した3D Systems社のCCO(チーフ・クリエイティヴ・オフィサー)に就任したことを発表。具体的にはコンサート・グッズなどのマーチャンダイジングでの3Dプリント技術活用を考えていることを明かしている。BBC Newsに対しウィルは、「グッズ売り場は、グレイトフル・デッド(The Gratedul Dead)やローリング・ストーンズ(The Rolling Stons)の時代から何も変わっていない。3Dプリンターを導入するんだ。そうすれば、その夜(コンサート)から3Dのものをプリントすることが出来るようになる。たとえばレディー・ガガ(Lady Gaga)のコンサートで、ステージにライトだけじゃなくスキャナーも置いておく。するとクレイジーなポーズを取った瞬間のガガをプリントアウトすることができるわけだ」と語り、新たな市場開拓が見込めるとしている。

しかし、多くのアーティストがファッション・ブランド、オーディオ機器メーカー、飲料メーカーなどとコラボし“副業”を展開している中で、ウィル・アイ・アムのように成功している例は少ない。人気女性シンガーのアリシア・キーズ(Alicia Keys)は、昨年1月にスマートフォン端末「BlackBerry」のグローバル・クリエイティブ・ディレクターに就任。直後にライバル機種となるiPhoneのユーザーであることが発覚するなど当初から雲行きは怪しかったが、毎週のプランニング会議にも出席するなど気合を入れていたメイン・プロジェクトのひとつ「Keep Moving Project」はアリシアのツアー終了後の6月にはストップしてしまうなど“シナジー”は生まれず、今年1月2日に契約終了していることが正式に発表されている。

元記事 : bmr 配信日時 : 2014-01-16 20:48